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「AERA」取材から2年が経って ー英語教員の道へー

2016.03.16

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「安田女子大学by AERA―確かな品格―」(平成26年6月27 日刊行)では、巻頭特集で、
英文科の全員留学プログラム「STAYS」の現地ルポが掲載されています。英文科の二人の学生が、密着取材に応えて、STAYSでの日常生活と様々な体験を紹介するとともに、留学における自分の思いを語ってくれています。
それから2年。その二人も、今春、卒業です。彼女達にHPに記事をお願いしました。以下は、そのうちの一人、松村希美さんによるものです。

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写真は、家族で食卓を囲んだある日の朝食

写真は私がアメリカでお世話になったホストファミリーです。アメリカに到着した日の夕食時、ホストファザーに "My house is your house." と言われ、初対面の私をこんなにも広い心で受け入れてくれるのか、と思ったことが今ではとても懐かしく感じます。
振り返ると、この「STAYS」で出会ったホストファミリーが私を大きく成長させてくれた気がします。留学生活が始まったころは、英語が聞き取れないこともあり、自分が伝えたいことがうまく表現できずに悔しい思いをしました。英語を学ぶために留学していることは分かっていながらも、間違いを恐れて話すのをためらったこともありました。

そんな中、本当の家族のように接してくれ、そばで支えてくれたのがホストファミリーでした。日本の文化や家族のこと、様々なことに興味を示して話しかけてくれ、私の話にいつも耳を傾けてくれました。そんなホストファミリーの姿を見ていると、次第にもっといろんなことを知りたい、伝えたいと思うようになりました。そう思い始め、積極的に話しかけることによって、より一層仲を深めることができ、また、思いがけない場面で学ぶことが多くありました。黙っていては楽しめないし何も得られない、そう気づいた瞬間でした。

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いつの日か、私のことをsisterと呼び始めたホストシスターと・・・

私にとってアメリカ生活は初めてで、何もかもが新鮮でした。しかし、現地の人にとっては違います。自分がやりたいこと、知りたいことは自ら積極的に行動を起こす、失敗を恐れずに挑戦する、これが留学を通して私が一番学んだことでした。

あれから2年。私は英語教員になるという夢を叶えることができ、この春、安田女子大学を卒業します。留学が終わり、3年生になると教員免許取得のための授業が本格的に始まり、自分の進路について考える機会が多くなりました。

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みんなで協力して作り上げた初めての模擬授業

教職の授業を受けていると、自分が本当に教員を目指しても良いのかと悩むこともありましたが、アメリカで学んだ自ら積極的に行動するということを心がけながら頑張ってきました。英語英米文学科では教員採用試験に向けて勉強する教職ゼミが開かれており、全力でサポートしてくださる英文科の先生方の力を借りながら、私は夢を実現することができました。また、様々な困難を乗り越え過ごした留学生活が、進路を決める上で不安になった際も乗り越えられるという自信につながっていたと思います。

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ゼミで卒業アルバムの写真撮影

安田女子大学で過ごした4年間は本当に充実していました。4年間の中でもやはり、アメリカで過ごした半年間は私にとって貴重で忘れられない思い出です。異国の地で考え、学び、たくさんのことを経験したからこそ今があるのだと思います。このような充実した生活が送れたのは、大学の先生方や友達、そして日本とアメリカの家族のおかげです。この4年間で学んだことを忘れずに、これからの生活に活かしていきたいと思います。そして一人でも多くの英語好きな生徒を増やせるよう、日々精進していきたいと思います。

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半年間過ごした思い出の場所

ホストファミリーとは連絡を取り続けているので、卒業の報告と同時に感謝の気持ちを伝えたいと思っています。そして、この縁を大切にこれからも過ごしていきたいです。

  • 06.jpg卒業前の2月23日、大学にて