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  • 授業紹介

ゼミナール紹介

演習テーマテクスト分析

  • 三宅 英文 

    広島大学教育学部教科教育学科英語教育学専修卒業。国際基督教大学大学院にて社会言語学を専攻。在学中、サマーセミナーにてテクスト分析の第一人者、ハリデー博士の講義を受けたことをきっかけに、テクスト分析の道へ。現在も、英語文体の研究、理論の応用に取り組んでいる。

知りたいという好奇心が、学びを深める入り口

 絵本や雑誌の記事、レシピなど、特定のコミュニケーション機能を持ち、社会的目的を果たしている文の集合体をテクストと呼びます。「テクスト分析」では、それぞれのテクストの特徴を明らかにしていきます。分析の理論的背景として用いているのは、ハリデーの選択体系機能文法。これは従来の文法とは異なり、言葉遣いの中にどのように文化が反映されているかを考える理論です。そのため本ゼミを選択するのは、言語学に興味のある学生が多いようです。テクスト分析は学生にとって初めての経験で、英文の原書を読み進めなければならず最初は大変だと思います。私自身、ハリデーの理論を学んだ当初は、ミステリアスでよくわからないと思いました。しかし、分析を進めていくうちに霧が晴れ、こういうことだったんだと分かったとき、大きな喜びを感じることができました。学生を見ていても、発見する喜びが次へ向かうエネルギーになっているようです。

比較調査をしていく中で、まとめる力や応用力を培う

 先輩が選んだ卒論テーマは多彩です。アメリカのテーマ・パークで配布されているパンフレットを分析した学生は、セクションによって全く異なる表現方法が用いられていることを発見。またある学生は、歌に反映されるお姫様像や主人公の性格の違いについて論じてくれました。この研究は、同じ題材でも見方を変えると違ったものが見えてくるところが楽しみの一つ。私は学生の報告を聞きながら一緒に学び、学生は研究を通じて、読解力や集約力を身につけていきます。社会では書類や資料など、先人が行ったことを調査・改善して使っていくことが多くなります。比較研究が中心となるこのゼミで、改善はもちろん、応用できる力もしっかり養っていきましょう。

  • 選択体系機能文法を学ぶための教科書の数々。専門用語が難しいですが、私が解説しますので心配いりません。

ゼミナール紹介

演習テーマ19世紀・20世紀のアメリカ文学研究

  • タラス A. サック

    近代アメリカ文学を専門に研究。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校大学院博士課程(比較文学)を修了(文学博士)して安田女子大学へ。19世紀・20世紀のアメリカ文学(なかでも19世紀の米作家、ハーマン・メルヴィル)、日系アメリカ人文学、多文化アメリカ文学、環境文学の研究に取り組んでいる。

アメリカ文学を通じて、歴史や人物像に対する見識を深める

 本ゼミでは、19世紀・20世紀のアメリカ文学の中でも、日系やアフリカ系の作家が書いた文学を主として研究していきます。まずゼミの学生は、日系移民のアメリカでの生活や家族の物語を描いた短編集や絵本を読み、英語の文章に慣れることからはじめます。次のステップでは、日系一世・二世が書いた「日系アメリカ人の家族とコミュニティ像」などの文献を読み進め、日系アメリカ人の全体像の理解を深めます。こうすることでアメリカの歴史文化に関しての知識も広げていきます。
3年の終わりには、英語での論文の書き方を指導します。それとともに学生は、何を研究テーマにするか選択。近年は、戦前、戦後、強制収容所を題材とした文学を選ぶ学生が多いようです。春休みには、そうした研究テーマに役立つ絵本やビデオなどを利用して自主学習を行い、4年次は論文制作に臨みます。

グローバル化に対応できるスキルを磨いていく

 ゼミでの活動を通じて、学生は英語の『読む力』『考える力』『書く力』を高めていきます。アメリカ文学に触れるだけでなく、英語で議論をするため、TOEICの得点が上がり、会話スキルも向上します。言葉を駆使しながら論文を完成させたときは、「書く」ことへの手ごたえも感じられるようになっています。  入学時は、アメリカに渡った日本人がいたことを知らなかった学生も、本ゼミに入り、日系人をはじめ、アフリカン、ユダヤ、ネイティブ・アメリカンなど、さまざまな視点から描かれたアメリカ文学作品を読むことで、アメリカが築かれた歴史を理解します。新たな知識を得た学生は、自然と好奇心や探究心が高まり、視野も広がります。私は、こうした経験を積み重ね、グローバル化に対応できるスキルを磨いて欲しいと思っています。

ゼミナール紹介

演習テーマ異文化コミュニケーション・異文化理解の分野を研究分野にする

  • 青木 順子

    米国イリノイ州立南イリノイ大学言語学科(修士)。同大学教育学部カリキュラム・インストラクション・メディア学科博士課程修了(Ph.D.)。異文化コミュニケーション教育のパラダイム構築を研究テーマとする。特に、文化の普遍的な問題(ヒーロー、正義の在り方、幸福な社会)に対処できる異文化教育の可能性の検証を研究している。

「現在の世界で起きている出来事」を「メディア」を使って考える

 このゼミでは、学生達は「異文化理解」「異文化コミュニケーション」の分野を卒論のテーマにします。今起こっている世界の出来事や日本の出来事、社会で話題になっている現象に興味がある、または、コミュニケーションや文化という観点から物事を分析していくのに興味があるという人に向いているゼミです。コミュニケーションの性質、異文化の出来事、日本文化の特徴、他文化との比較、知覚、自己、信念、価値観、言語と文化(良訳と誤訳の関係)、身振り言語、ヒーロー、ステレオタイプ、偏見、人種問題、戦争と平和、異文化コミュニケーション能力、そして、笑い、恐怖、プライド、悲しみ、憧れなどの異文化での感情について、多彩なメディア(新聞、本、雑誌、広告、漫画、歌、映画など)を使用して考察します。かなりの量の英字の記事も読み、多くの情報を得、それらについて考え、人々が直面している問題を理解することが出来るような英語力をつけていきます。

異文化の人々と共存するための英語力を培う

 異文化コミュニケーションという学問の基本的なアプローチの一つに従い、現在の社会での出来事を踏まえて分析している限りは、自由に自分の興味の持てるテーマに挑戦できます。自らの設定した問いに答えるために、主体性を持って今の世界や日本で起きている出来事を理解しようと努力した後では、異文化の人々と共存する自分のあり方まで自然と見えてくるようです。世界のさまざまな出来事を理解する中で、最終的には、身につけた英語力を、自分は何のために、誰のために使いたいのか、そして使えるのかも考えてほしいですね。

授業紹介

  • 実用英文法Ⅰ・Ⅱ

    日常会話に文法知識を活用しよう

    この授業では、「文法の基礎知識+α」を学びます。色々な動詞の使い方、時制、助動詞のニュアンスの違いなど、さまざまな項目を整理し直し、日常のコミュニケーションに役立ててもらえるようにします。

  • エッセイ・ライティング

    Writing for fluency

    In this class, you will learn how to plan, organize and write your ideas logically when composing five-paragraph essays in English. Following an approach based on prewriting, planning, drafting, revising and editing, you will learn how to express yourself clearly.

  • 英検・TOEIC演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ

    英語資格試験にチャレンジ!

    CALL(コンピューター支援外国語学習)教室にて、英検・TOEICのスコア向上をめざす授業です。授業と家庭学習を有機的に結びつけたe-Learning教材を用い、総合的に英語実用運用能力を伸ばします。

  • ビジネス・ディベート

    Presenting your ideas clearly

    In this class, you will learn how to plan, organize and present your ideas logically for discussion and debate with other students in the class. This class helps pepare you for similar classes in America when you join STAYS.

  • イングリッシュ・コミュニケーションⅠ・Ⅱ

    The Key to successful Communication

    To communicate well in English requires more than a good vocabulary and grammar base. Successful communication requires fluency. In this course you will practice various conversation strategies that are specifically designed to develop fulency.

  • 英語発音演習Ⅰ・Ⅱ

    日本人のための英語発音を習得

    ユニークなところは、日本人のための英語発音訓練法を強調している点です。日本人の日本語発音上の特性からくる、英語発音上の困難点を考慮に入れて発音訓練を行います。英語音声に関する基本的な原則を学びます。

  • ホスピタリティ・ツーリズム英語Ⅰ・Ⅱ

    世界の観光地を楽しむために

    旅行をより楽しいものにするためには、自分が必要な情報を入手し、色々な状況に適切に対応できる能力を身に着けることが大切です。本授業では、世界中の観光地の魅力と旅行時に必要な英語表現を学びます。

  • 通訳ワークショップ

    「語彙力と頭の回転」を鍛える!

    通訳に必要な「音を正確に捉える力」「話者の話を瞬時に理解する力」「話者のメッセージを適切に表現する力」は、豊富な語彙力と幅広い専門知識を必要とします。通訳案内士試験に対応できる能力の習得を目指します。

  • 翻訳ワークショップ

    あなたもプロの翻訳者!

    プロ翻訳者がどのような翻訳過程を通じ、質の高い翻訳に到達するかを学ぶことを目的とします。翻訳チームを組んで、児童文学の翻訳を行ってもらいます。チーム内でどのような役割分担、品質管理を行うか実践を通して学びます。

  • 時事英語

    「世界の今」を英語で理解する

    刻々変化する世界と日本の情勢を、「英語で理解し英語で語る」ことができるように演習を重ねます。使用する教材は、現在の世界を伝える英字新聞と報道番組です。「世界の共通語」を使える意義が見えてくるはずです。

  • 英語とキャリア

    世界をつなぐビジネス英語

    この授業では、「オフィスで使う英語」「電話応対」「航空券の手配」「接待の仕方」など、色々なシチュエーションで使われる “生きた英語” を口頭練習を通して様々な表現を習得することを目指します。

  • 英語学概論Ⅰ・Ⅱ

    ことばの科学:英語の理論的学習

    この授業では、英語の音声,英単語の形成や成り立ち、英文の構造、英語の意味や文体などに関して、英語学の専門的な知識の習得を目指します。効果的な英語学習を行うには、英語を理論的に学習することが必要です。

  • シナリオ英語Ⅰ・Ⅱ

    日本語字幕はもう必要ない!

    映画のシナリオを教材として、コンピューターや自動添削ソフトを利用したディクテーションを行い、自然なスピードの英語に慣れ親しみながら、場面に相応しい英語表現、生きた英語表現の習得をめざしています。

  • 異文化コミュニケーションⅠ・Ⅱ

    国際社会に貢献できる力の養成

    コミュニケーションへの異文化の影響を系統立てて学び、価値観・信念の衝突、ステレオタイプ、偏見、人種問題、戦争といった異文化間の問題を論理的に考察する力と、積極的に解決を考え自ら実践する力を育てます。

  • ヨーロッパの社会と文化Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

    ヨーロッパを知る,理解する

    ヨーロッパには長い歴史があり、そしてその長い時間の中で育まれてきた様々な文化があります。この授業ではヨーロッパの様々な国・都市における地理的・歴史的そして文化的特徴などを学びその理解を深めていきます。

  • 米文学史

    Looking at “America”through its literature

    In this class, students will learn about many great writers and literary movements while being introduced to American history and culture through short readings. The main purpose is to learn how America literature deloped from the Puritans the present.

  • 演劇ワークショップ

    Developing Confidence and Communication Skills through Drama

    You will develop your English skills through drama. Specifically, through voice training, movement studies, improvisation and the technique of reading theatre you will learn how to trust others and develop confidence in yourself as an effective communicator.

  • 児童文学

    感性の英語の原点をさぐる

    大人の鑑賞にもたえうる英米の児童文学のエッセンスを作品の原典を通して味わいます。こどもの時に『小公女』や『トム・ソーヤー』等を読んで感激した世界を、言葉のイメージを中心に感性でもって読み直し、その原点をさぐり、生きていく意味を考える授業です。

  • 英米小説講読Ⅰ・Ⅱ

    小説を訳すだけじゃもったいない

    英米小説を「解釈する」授業です。解釈とは、単に日本語に「訳す」ことではありません。小説の英語表現の裏の意味や、物語の歴史的・文化的背景なども十分に理解し、小説の内容について自分自身の意見を構築します。

  • 英語科教育法Ⅰ・Ⅱ

    英語教育の世界の真髄を知る

    幕末から今日までの日本の英語教育の歴史、各種の外国語教授法、そして最新の応用言語学における心理的・認知的外国語習得理論を学び、さらにそれらに基づく中学校および高等学校の英語授業の実践について学びます。

主な卒論テーマ

  • A Study of Intercultural Communication: Fascination of Peanuts-
  • A Study of Jane Austen: Control of Emotion in Sense and Sensibility
  • A Study of The Glass Menagerie
  • A Study of Communication
  • A Comparative Study of Japanese and English: With Special Reference to My Neighbor Totoro
  • A Study of African--American Literature: Escapism in The Bluest Eye and Beloved
  • A Study of Wordsworth’s The Prelude: Expression Method in “Spots of Time”
  • An Analysis of the English Prepositions at, in, and on that Appear in the English Textbooks for Junior High Schools
  • A Study of Language Acquisition: Gender and Language
  • A Study of TEFL in Japan: Its History as National Education
  • A Study of Translation: Analysis and Translation of The Velveteen Rabbit by Margery Williams
  • A Study of the Functions of the Dialogues in Movies: With a Focus on “Expressing Emotions”
  • Differences between a Narrative Text and an Advertisement Text