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「大崎上島町に学ぶ セカンド」学科別セミナー奮闘記⑥

2017.02.20

  • 学生活動

私たちは、2月13日の13時半から16時までの2時間半、「フルーツセンター文田」を訪問した。役場まで文田社長が迎えに来てくださり、文田様の車で海沿いの道を回り、島のことについて教えてもらった。島には信号機が4つしかないこと、島の人はほとんどが知り合いのため、車ですれ違うたびに挨拶代わりに会釈をすることなど、たくさんのことを知ることができた。文田様は私たちを気遣って、フルーツセンターに直行するのではなく、神峰山に向かってくださったが、残念ながら工事中で登れなかった。その代わりに長島大橋を渡り、発電所の方の眺めのいい場所に連れて行ってもらった。
その後、フルーツセンター文田の工場へ行き、1時間半ほどシイタケができる工程を見学させてもらった。一般のシイタケと違って弾力のあるものだった。
15時から16時までの間は、コーヒーを飲みながら質疑応答の時間をすごした。「良いものを作るにはお金をつかうことが必要。削減という言葉は嫌い。お客様の手に届く時には一番良い状態で。そのためにはあと少しというところで収穫する。大きいものがいいとは限らないから」という言葉が一番印象に残った。シイタケのためならなんでもやる、ともいわれた。ほとんど家族の話で盛り上がってあっという間に16時前。文田様がJAへ送ってくださった。とてもシイタケ愛が強く、そして家族愛も強い方なのだと訪問してわかった。

【JA広島ゆたか取材】
16時から17時までの1時間ほど、横本様にお話を伺った。私たちが質問して横本様が答えてくださる、質疑応答の時間となった。その成果を簡単に記す。

Q:一度島から出て行った人はなぜ島に戻ってきた ?
A:親がいるから。親の後を継ぐため。

Q:島での仕事は何があるか ?
A:福祉関係、農業、役場の委託など。他には家でもできるという理由でデザイナーの仕事をし、自活をする人もいる。何かしら仕事はある。今造船所は若い人が来ないため平均年齢が高い。

Q:島の良さは何 ?
A:島にいるから良さはなかなかわからないが、今都会に行くと人の多さにつかれる。だから、都会から島に戻ってくるとホッとする。

Q:他の島とは違うところは ?
A:いろいろなものがあること。1つに特化していないところ。

ほかにもたくさんの質問に答えていただいた。たとえば、島に住んでいる人しか知らないこと。島に住んでいる人は大崎上島が好きなこと。島には意外と人が来るということ。実際にお話しを聞いて、新たに知ったことの方が多かった。
私たちは今回初めて大崎上島に行き、そして現地の方に話を聞くことができた。行くまでは、島の人は外から人が来ることは嫌なのではないか、見知らぬ人が来ることによって治安が悪くなると思っているのではないか、などのマイナスイメージを持っていた。しかし、お話を直接聞くことで、それは間違いだとわかった。むしろ、歓迎されており、島の人々の温かさを感じることができた。私たち3人はもう一度大崎上島に行きたいと思った。 
次は、観光をしたい。山にも登りたい。もっと大崎上島のことを多くの方に知ってもらいたいと、今回感じることができた。(内冨)

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とても綺麗な海で空気が気持ち良い場所