広島市中区猫屋町 高木久史
2016.09.12
猫好きなら一度は住んでみたい町(?)、猫屋町。一六世紀末の広島開府の際に、「猫屋」を屋号とした商人が当地にいたのでついた地名らしい。猫を売買したのか?確かに、近世初頭の京都等では猫がよく売れたらしい。都市の過密化に伴う鼠対策である。地名にされるぐらいだから、先の猫屋も猫売買でひとやまあてたのか?それとも、そもそも、猫屋=猫売買業者という解釈は正しいのだろうか?(安田女子大学日本文学会『会報』25号から転載)